今、いつまでも健康であるために血液サラサラ成分が注目を集めています。サプリメントに配合されているような人気の血液サラサラ成分はいくつかありますが、中でも有名なのが青魚由来のDHAとEPAですね。仕事や勉強でずっと頭をハッキリしていたいという方にもオススメの成分でもあります。しかしながら、毎日目標とされる1日1グラム以上を摂取するのは大変です。現実的にはDHA・EPAサプリメントを利用するのが便利ですね。
コラム:丸わかりDHA・EPA
DHAの抗動脈硬化作用には、もう一つ、血小板の過剰凝集を抑える働きが関与しています。この血小板凝集を抑える働きは、実はEPAの得意ワザなのですが、DHAにもこれが期待できます。 血小板とは、切傷で出血したときに患部に集まってきて傷口をふさぐ働きをもつ物質です。 小さな切傷は、放っておいてもやがて出血が止まりますが、それはこの物質の働きによります。もっと具体的にいうと、トロンボキサンA2と呼ばれる物質が血小板の凝集を促して血液を固め、同時に血管収縮を促して傷口を塞いでしまうのです。 この血小板凝集の働きがなければ、われわれは小さな傷でも出血死してしまうことになります。 しかし外傷とは別に、こうした血小板凝集は、つねに血管内でも起こっています。というのも、血液中にはさまざまな成分がたくさん含まれているので、ちょっとしたはずみでそれらが動脈壁にぶつかって、そこに傷が生じるといったことがよくあるのです。 このときも血小板が集まってきて傷口をすみやかに修復するわけですが、あまりにもひんぱんにこれが繰り返されると、動脈壁に血小板の塊がどんどん沈着して動脈硬化を促す要因になります。 また、そうした血小板の沈着がさらに進むと、それが“血栓”となって血流を遮断し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険性も出てきます。 通常は、動脈壁の中に含まれているプロスタグランジンI2という物質が、血小板の凝集を抑えて、ある程度のところでその働きをストップさせているのですが、現代人ではトロンボキサンA2とプロスタグランジンI2のバランスが崩れている人が多く、それが血栓性の病気の急増を招いています。 「トロンボキサンA2とプロスタグランジンI2は、どちらもリノール酸由来のアラキドン酸から作られます。この二つのバランスがとれていれば問題ないのですが、リノール酸食品に偏った食生活で体内のアラキドン酸の量が増えると、トロンボキサンA2のほうばかりが一方的にどんどん産生されて、血小板の凝集が起こりやすくなってきます。 そうしたときにDHAやEPAをとると、まずアラキドン酸の産生量が減ります。その結果、アラキドン酸から産生されるトロンボキサンA2の量も減ります。とくにDHAにはこの力が強いことがわかっています。 しかも都合のいいことに、血小板凝集を抑える働きをするプロスタグランジンI2の産生量については、DHAを摂ってもあまり減りません。血小板凝集を抑えるプロスタグランジンI2の量に影響をあたえずに、血小板凝集を促すトロンボキサンA2を減らす―この働きこそが、DHAの動脈硬化抑制のメインの働きだと、私は考えています。」 ただし、DHAやEPAを利用する場合には注意しなければならないことが二つある、と池田先生は言います。 「一つはDHAやEPAは酸化されやすいので、酸化されたものは食べないことです。酸化されたDHAやEPAが体内に入ると、酸化LDLを作りやすくなります。 もう一つは、DHAは効果的に血小板凝集を抑えますが、あまり多量に食べると効きすぎてしまい、血液が固まりにくくなって出血性疾患を起こします。EPAやDHAを大量に食べている(一日当たり十数グラム)イヌイットが良い例で、脳出血が多いのです。 ですから、不足している人が補うのは良いのですが、健康な人がむやみにたくさん食べるのは良くありません。とはいえ現在のところ、健康な人にとってどれくらいが適量なのかは、まだよくわかっていません。」 確かに、魚という形でDHAをとるぶんには過剰摂取の心配はまずないでしょうけれど、DHAを単独でとる場合には、極端なとりすぎには注意しなければいけません。体にいい栄養素だからといって、目安量以上にむやみやたらにとりすぎるのは避けてください。 参考になさってください。 DPA・EPAの健康効果にご興味がある方は、DHA・EPA系サプリメントを試してみてはいかがでしょうか。 >>>最新のDHA・EPAサプリメント比較ランキングはこちら
DHAの抗動脈硬化作用には、もう一つ、血小板の過剰凝集を抑える働きが関与しています。この血小板凝集を抑える働きは、実はEPAの得意ワザなのですが、DHAにもこれが期待できます。
血小板とは、切傷で出血したときに患部に集まってきて傷口をふさぐ働きをもつ物質です。
小さな切傷は、放っておいてもやがて出血が止まりますが、それはこの物質の働きによります。もっと具体的にいうと、トロンボキサンA2と呼ばれる物質が血小板の凝集を促して血液を固め、同時に血管収縮を促して傷口を塞いでしまうのです。
この血小板凝集の働きがなければ、われわれは小さな傷でも出血死してしまうことになります。
しかし外傷とは別に、こうした血小板凝集は、つねに血管内でも起こっています。というのも、血液中にはさまざまな成分がたくさん含まれているので、ちょっとしたはずみでそれらが動脈壁にぶつかって、そこに傷が生じるといったことがよくあるのです。
このときも血小板が集まってきて傷口をすみやかに修復するわけですが、あまりにもひんぱんにこれが繰り返されると、動脈壁に血小板の塊がどんどん沈着して動脈硬化を促す要因になります。
また、そうした血小板の沈着がさらに進むと、それが“血栓”となって血流を遮断し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険性も出てきます。
通常は、動脈壁の中に含まれているプロスタグランジンI2という物質が、血小板の凝集を抑えて、ある程度のところでその働きをストップさせているのですが、現代人ではトロンボキサンA2とプロスタグランジンI2のバランスが崩れている人が多く、それが血栓性の病気の急増を招いています。
「トロンボキサンA2とプロスタグランジンI2は、どちらもリノール酸由来のアラキドン酸から作られます。この二つのバランスがとれていれば問題ないのですが、リノール酸食品に偏った食生活で体内のアラキドン酸の量が増えると、トロンボキサンA2のほうばかりが一方的にどんどん産生されて、血小板の凝集が起こりやすくなってきます。
そうしたときにDHAやEPAをとると、まずアラキドン酸の産生量が減ります。その結果、アラキドン酸から産生されるトロンボキサンA2の量も減ります。とくにDHAにはこの力が強いことがわかっています。
しかも都合のいいことに、血小板凝集を抑える働きをするプロスタグランジンI2の産生量については、DHAを摂ってもあまり減りません。血小板凝集を抑えるプロスタグランジンI2の量に影響をあたえずに、血小板凝集を促すトロンボキサンA2を減らす―この働きこそが、DHAの動脈硬化抑制のメインの働きだと、私は考えています。」
ただし、DHAやEPAを利用する場合には注意しなければならないことが二つある、と池田先生は言います。
「一つはDHAやEPAは酸化されやすいので、酸化されたものは食べないことです。酸化されたDHAやEPAが体内に入ると、酸化LDLを作りやすくなります。
もう一つは、DHAは効果的に血小板凝集を抑えますが、あまり多量に食べると効きすぎてしまい、血液が固まりにくくなって出血性疾患を起こします。EPAやDHAを大量に食べている(一日当たり十数グラム)イヌイットが良い例で、脳出血が多いのです。
ですから、不足している人が補うのは良いのですが、健康な人がむやみにたくさん食べるのは良くありません。とはいえ現在のところ、健康な人にとってどれくらいが適量なのかは、まだよくわかっていません。」
確かに、魚という形でDHAをとるぶんには過剰摂取の心配はまずないでしょうけれど、DHAを単独でとる場合には、極端なとりすぎには注意しなければいけません。体にいい栄養素だからといって、目安量以上にむやみやたらにとりすぎるのは避けてください。
参考になさってください。
DPA・EPAの健康効果にご興味がある方は、DHA・EPA系サプリメントを試してみてはいかがでしょうか。
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