今、いつまでも健康であるために血液サラサラ成分が注目を集めています。サプリメントに配合されているような人気の血液サラサラ成分はいくつかありますが、中でも有名なのが青魚由来のDHAとEPAですね。仕事や勉強でずっと頭をハッキリしていたいという方にもオススメの成分でもあります。しかしながら、毎日目標とされる1日1グラム以上を摂取するのは大変です。現実的にはDHA・EPAサプリメントを利用するのが便利ですね。
コラム:丸わかりDHA・EPA
国立がんセンター研究所生化学部部長の若林敬二先生は、同じ生化学部の高橋真美先生とともに、大腸がんの前がん病変大腸異常腺高巣「ACF(アベラントクリプトフォーサイ)」に対するDHAの効果を、動物を使った実験で報告しています。 前がん病変とは、がんになる前段階、つまりがんの芽のことです。 実験の手順は次のとおりです。 まず実験ラットを二群に分けて、一方にはDHAを、もう一方には水を、それぞれ一日0.7ミリリットルずつ週5回、4週間にわたってあたえます。 そして同時に、DHA投与をはじめた翌日から、両群のラットにDMH(ジメチルヒドラジン)という大腸がんを発生させる発がん物質を、3日間隔で合計3回、20mg/kg体重(1キロの体重あたり20mgずつ)皮下注射しました。 4週間後に取り出した両群ラットの大腸には、いずれもACF(前がん病変〕がいくつも発生していました。そこで、DHA投与群と水投与群のラットで、ACF(前がん病変)の数やサイズにどのような違いがみられるかを比較検討しています。 まずラット1匹あたりの大腸の総ACF(前がん病変)数は、DHA投与群が42.4個、水をあたえていた対照群のほうは122.1個と、DHA投与群のほうが約三分の一に抑えられていました。 そしてACFの平均サイズをくらべてみると、DHA投与群が1.60個、対照群では1.88個と、DHA投与群のほうが小さくなっていました。この様子は写真で見るとわかりやすいです。 写真全体にみられる一つ一つのリング状のものを「腺高(クリプト)」といい、正常な腺寓は大きさも小さく、形状がそろっています。それにくらべて「異常腺寓(アベラントクリプト)」では、ふちが厚く盛り上がり、中央の穴がいびつに大きくなっている。そして異常腺寫がいくつも結合して大きな塊になっているものを「塊(フォーサイ)」といいますが、一つの塊の中にいくつの腺寓があるかで、ACF(前がん病変)のサイズが決まります。 たとえば一つの塊に一個の腺寓があるのはサイズ1、2個あればサイズ2となります。 両群のラットの大腸には、さまざまなサイズのACF(前がん病変)が発生していますが、どの程度のACF(前がん病変)が多いのか、その平均値を算出したのが、平均サイズというわけです。 したがって簡単に言えば、DHA投与群ラットの大腸では小さいACF(前がん病変)が主流で、DHAを投与していない対照群ラットの大腸では、それより大きめのACF(前がん病変)が多くなっていたということです。 実験では、ACF(前がん病変)のサイズ別の個数についても、両群で比較しています。その結果、DHA投与群では小さいサイズのものが多く、逆に大きいサイズのものは少ないことがわかりました。 実は、ACFは大腸がんの前がん病変と言われていますが、すべてのACFが大腸がんになるのかどうかはまだよくわかっていません。 しかし、実験の結果、DHAの投与でACFが小さく抑えられ、その数が少なかったということは、DHAの投与でがんになる危険性が低くなったと考えていいと思います。 参考になさってください。 DPA・EPAの健康効果にご興味がある方は、DHA・EPA系サプリメントを試してみてはいかがでしょうか。 >>>最新のDHA・EPAサプリメント比較ランキングはこちら
国立がんセンター研究所生化学部部長の若林敬二先生は、同じ生化学部の高橋真美先生とともに、大腸がんの前がん病変大腸異常腺高巣「ACF(アベラントクリプトフォーサイ)」に対するDHAの効果を、動物を使った実験で報告しています。
前がん病変とは、がんになる前段階、つまりがんの芽のことです。
実験の手順は次のとおりです。
まず実験ラットを二群に分けて、一方にはDHAを、もう一方には水を、それぞれ一日0.7ミリリットルずつ週5回、4週間にわたってあたえます。
そして同時に、DHA投与をはじめた翌日から、両群のラットにDMH(ジメチルヒドラジン)という大腸がんを発生させる発がん物質を、3日間隔で合計3回、20mg/kg体重(1キロの体重あたり20mgずつ)皮下注射しました。
4週間後に取り出した両群ラットの大腸には、いずれもACF(前がん病変〕がいくつも発生していました。そこで、DHA投与群と水投与群のラットで、ACF(前がん病変)の数やサイズにどのような違いがみられるかを比較検討しています。
まずラット1匹あたりの大腸の総ACF(前がん病変)数は、DHA投与群が42.4個、水をあたえていた対照群のほうは122.1個と、DHA投与群のほうが約三分の一に抑えられていました。
そしてACFの平均サイズをくらべてみると、DHA投与群が1.60個、対照群では1.88個と、DHA投与群のほうが小さくなっていました。この様子は写真で見るとわかりやすいです。
写真全体にみられる一つ一つのリング状のものを「腺高(クリプト)」といい、正常な腺寓は大きさも小さく、形状がそろっています。それにくらべて「異常腺寓(アベラントクリプト)」では、ふちが厚く盛り上がり、中央の穴がいびつに大きくなっている。そして異常腺寫がいくつも結合して大きな塊になっているものを「塊(フォーサイ)」といいますが、一つの塊の中にいくつの腺寓があるかで、ACF(前がん病変)のサイズが決まります。
たとえば一つの塊に一個の腺寓があるのはサイズ1、2個あればサイズ2となります。
両群のラットの大腸には、さまざまなサイズのACF(前がん病変)が発生していますが、どの程度のACF(前がん病変)が多いのか、その平均値を算出したのが、平均サイズというわけです。
したがって簡単に言えば、DHA投与群ラットの大腸では小さいACF(前がん病変)が主流で、DHAを投与していない対照群ラットの大腸では、それより大きめのACF(前がん病変)が多くなっていたということです。
実験では、ACF(前がん病変)のサイズ別の個数についても、両群で比較しています。その結果、DHA投与群では小さいサイズのものが多く、逆に大きいサイズのものは少ないことがわかりました。
実は、ACFは大腸がんの前がん病変と言われていますが、すべてのACFが大腸がんになるのかどうかはまだよくわかっていません。
しかし、実験の結果、DHAの投与でACFが小さく抑えられ、その数が少なかったということは、DHAの投与でがんになる危険性が低くなったと考えていいと思います。
参考になさってください。
DPA・EPAの健康効果にご興味がある方は、DHA・EPA系サプリメントを試してみてはいかがでしょうか。
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